ご観覧ありがとうございます。
春日井市でショートヘア 髪質改善 縮毛矯正を軸に
「圧倒的に扱いやすい髪を作る」をテーマに営業している
シェアする美容室”結び”春日井 です。
今回はSNSで最近よく目にする
酸性ストレート
についての解説です。
シェアする美容室”結び”春日井でも酸性ストレートはしていますが
あえて酸性ストレートを激推しはしていません。
その理由等を少しでもわかりやすく
お客様に理解していただけたらと思いますのでよろしくお願いします。
酸性ストレートってなに？お客様目線でなるべくわかりやすく説明します。
酸性ストレートとは
学生の頃に理科の授業で
ペーハー（ph)について勉強したのは覚えているでしょうか？
そしてアルカリ性や酸性などの言葉だけでも覚えていないでしょうか？
酸性ストレート《酸性》はここからきています。
こんなようなやつです。
実は美容室の施術ではこの酸性やアルカリ性というものが非常に重要な役割をしています。
皆さんCMで「ビオレは弱酸性！」なんてのを見たことないでしょうか？
これは肌も弱酸性で、ビオレは肌と同じ弱酸性の成分で洗うから肌に優しいですよー
っていう宣伝なのですが実は髪も弱酸性です。
そして今までのサロンで使われてきたもので
カラー パーマ ストレートや縮毛矯正で使うお薬は
アルカリ性を使ったものがほとんどでした。
何故かというと弱酸性をしている健康な髪に対して
アルカリ性の物をつけると髪の毛はびっくりして
表面のバリアであるキューティクルが開いたり
中の成分が柔らかくなる現象が起きます。（あくまでイメージです。）
そうすることでカラーの色味やパーマなどの形を変えるための成分を侵入しやすくする為、
効率よく作業ができるのでアルカリは大活躍していました。
まとめると アルカリ=薬の浸透を助ける効果があるため、多くのお薬で採用されています。
ただ、近年。ブリーチや過度のアイロンの使いすぎなどで
昔に比べてハイダメージの髪が増えてきました。
ハイダメージの髪は最初からキューティクルが開いていたり
髪の中は最初から柔い状態なのでアルカリの力が必要のない状態になっています。
その中でも特にパーマやストレートなどは形を変えるメニューのため
過度なアルカリを加えることで薬が効きすぎて
形が崩壊するケースが増えてきました。
（カラーの場合は形を変える成分が入っていないため
中々形が崩壊まですることはないですが、切れ毛や枝毛の原因にはなります）
勘がいい方ならもうおわかりのはず。
なら髪と同じ弱酸性のものを使えば優しいストレートができるのでは？
ってことで今SNSで流行り始めているのが酸性ストレートとなります。
酸性ストレートは髪と同じ弱酸性だから
無駄に負荷をかけずにできるストレートパーマってことになります。
それなら初めから全部酸性でよくない？
って話になるのですがそうではありません。
酸性ストレートのデメリット
最初からやらないのには理由があります。
なぜ今までこぞってアルカリ性を使っていたかというと
アルカリ性は髪に浸透させやすくする効果以外に
形を変える成分を活発にする効果もあるんです。
逆をいえば酸性だと形を変える成分は働きにくくなるため、
癖をのばすのには
- 薬の力＋aで伸ばす。
- 酸性でも形をしっかり変化させられる成分を使う
- はたまたその両方
が必要となります。
簡単に言うと酸性ストレート
はアルカリストレートよりも知識も腕もコツも必要で
難易度が高いんです。
なのでかけるサロンによってより差がでますし
場合によっては全く伸びないこともあります。
癖がかなりハードであれば酸性で伸ばしていくのは
かなり難しくなりますし
元々髪に薬剤によるダメージが少ない方は
変に酸性ストレートでアプローチをするよりも
アルカリ性のストレートの方が髪が綺麗に見えるストレートヘアに
なりやすいです。（もちろんかける人によります。）
さらにもう1つ厄介な点があります。
それが「酸性でも形を変えられる成分」
こいつはかなり取り扱い注意な成分なのです。
酸性ストレートの1番の注意点
アルカリの効果をおさらいすると
髪の中に浸透しやすくする＋形を変える成分を活発にする
ということでした。
これをもう少し噛み砕くと
髪の中に浸透しやすくするアルカリの効果
と
多くの形を変える成分はアルカリ性だと活発になる
ということになります。
なので酸性でストレートにするには
酸性でも形を変えられる効果を発揮し
アルカリの力を借りずに中へ浸するものが求められます。
なので酸性のお薬は「浸透しやすい成分」なのです。
これの問題点は
浸透しすぎて髪の芯の芯まで浸透していくことです。
アルカリで頑張る成分は髪の芯の表面で働いて形を変えます。
酸性で頑張る成分は芯の芯で働いて形を変えます。
（要は酸性で頑張る成分はより奥まで入っていきますよってことです。）
少し話がそれますが酸性ストレートをするタイミング。
すなわちそれはダメージが進んだ髪にストレートをするタイミングです。
ダメージが進んだ髪は芯も少しボロついています。
（芯がボロッボロになると枝毛やびびり毛となります）
そんなボロついた髪の芯のさらに芯にアプローチをかけることになるのですが
それは【髪を綺麗にするか崩壊させるのか紙一重の施術】になるわけです。
アルカリの成分での失敗はまだ表面なので
最悪取り返しがつく可能性があります。
まだ芯の芯が生きているので。
ただ酸性の成分での失敗は
芯の芯がやられてしまうので取り返しがつかなくなります。
この危険度を知っててやってる美容師と
知らない美容師がやっている現状が
1番の注意点となります。
ちなみにカラーリングやブリーチのダメージは
アルカリ性なのでキューティクルと芯の表面部分です。
芯の表面部分がカラーなどでダメージしてしまい
そこにストレートで負荷をかけてしまうと形が崩壊してしまうので
ダメージが進行しにくい芯の芯にアプローチをするのが酸性ストレートです。
酸性ストレートのメリットや向いている人
酸性ストレートのメリットはすでにお分かりのように
ハイダメージした人にもかけられることと
アルカリによるダメージがない分、優しくストレートをかけられます。
なので向いているのは
- ブリーチやパーマなどのアルカリでダメージしている
- 癖がそこまでハードではない
- 元々矯正やストレートをかけていたけど、月日が経って少しとれてきている
このような人たちです。
１、２は今まで説明した通り。
実は３のケースが１番使うことが多いです。
元々縮毛矯正やストレートをかけた髪は半永久的に真っ直ぐなのですが
ダメージなどの影響で月日が経つと少し癖が戻ってきてしまうことがあります。
このようなケースで酸性ストレートでアプローチをかけてあげると
手触りがよく綺麗に修正をかけることができるケースが多いのでオススメです。
こう見ると「あれ？向いている人少なくない？」
と感じませんか？
そうなのです。
実は酸性ストレートはかなりターゲットが狭い施術なのです。
ですが、近年の外国人風カラーや鮮やかなカラーリングのブームにより
カラーのアルカリでダメージをした人が今までよりもかなり増えた影響で
酸性ストレートが合うお客様も増えたという現状になっています。
酸性ストレートは万能ではない
酸性ストレートのSNSの投稿をみると
「ブリーチしてる髪にもストレートできるんだ」とか
「酸性ストレートはダメージなくかけられるんだ」とか
「酸性ストレートだからあんなツヤツヤになるんだ」
なんて思われるかもしれませんが、全くそんなことはありません。
ブリーチしててもできる髪もあればできない髪もある。
酸性ストレートも一歩間違えれば大ダメージにつながる。
なんならアルカリストレートのほうが実は
髪の栄養をいれらるし、ツヤツヤに仕上げることもできます。
アルカリストレートでもやり方次第でブリーチしててもかけられるケースもあります。
間違ってはいけないのが
髪はダメージしたら回復することがないことです。
ダメージケアの大事な順番のまとめ
（詳しくはこちら）
酸性ストレートでブリーチで大ダメージしている毛を真っ直ぐにするときは
いわば苦肉の策です。
かけるにはそれなりにリスクがあるし、かけた後のケアも大事です。
まとめ
今回は酸性ストレートがSNSでかなりシェアが増えてきたので
それに対するブログを書いてみました。
シェアする美容室”結び”春日井では酸性ストレートもやっております。
がメニュー名にはしておりません。
これはお客様判断よりもプロである我々が
酸性でいくのかアルカリでいくのか。
はたまた中性でいくのか（実は中性もあります笑）
を判断して施術させていただきます。
って改めて言ってますが当たり前ですよね笑
病院で例えると
「お腹痛いんですよ〜」って患者さんがきて
菌がどう考えても原因だから菌を殺す薬が一番正しいのに
「痛み止めの薬をくれー」って患者さんがいうから
それを処方してたらおかしくないですか？
これが普通に起きてるのが美容室なんです笑
ただ起きるメカニズム作っているのも美容師です。
是非これを読んでいるお客様には柔軟な思考や美容師さんに任せると言う選択肢も持って
美容室に通っていただいたら
そして僕の元へ通っていただけたら嬉しいです。
シェアする美容室”結び”春日井
春日井市如意申町1-1-10マンションタカクワ101
tel 0568-41-8421
定休日 月曜 他不定休
営業時間9:00~20:00
※１８：００時以降はご予約がない場合閉店しますので
当日のご予約は１８：００時までにご連絡ください。
絶対に後悔させませんので是非よろしくお願いします。