髪を軽くするにも2つある?梳くだけじゃない以外と知らない髪の話。

ご観覧ありがとうございます。
”圧倒的に扱いやすいヘアスタイルを作る”
をテーマに営業してます
シェアする美容室”結び”春日井です。

多くの人が1度はオーダーとして言ったことがあるであろうこのワード

「髪を軽くしてください!」

これには実は2つの種類があって今回はその2つの違いを
徹底的に解説します。

  • 梳くと段をつけると軽くするの違い
  • それぞれのメリット・デメリット

がわかるブログとなっています。

最終的に読んでくださるかたのヘアスタイルに
何が合うかなんとなく理解していただけたら
このブログを書いた甲斐があります。

形が軽いスタイルと量が軽いスタイルの違いについて

2つの違いとありましたがまずは答えから書きました。

ヘアスタイルには大きく分けて

形が軽い
のと
量が少なくて軽い

の2つがあります。

まだ「ん???」って感じだとは思いますが
先を読めばわかるのでもう少しお付き合いください笑

今回はその2つの違いやメリットデメリット等を含めて説明していきます。
これで「私の髪。なんで扱いにくいんだろう?」が解決するかも!?

まずは簡単な方からいきます。

量が軽いとは?

これはもうほんと1番基本ですし
イメージもつきやすいのではないでしょうか?

俗にいう「髪を梳いて(すいて)欲しい」
「軽くしてくれ」
というオーダーをされて
結果的になる状態やスタイルがこれです。

イメージとしては長さは変えずに
その切った部分の総量が減った状態を量が軽くなったと言います。

イラストで説明するとこんな感じ。
”point”のところもなんとなく覚えといてください。
あとでテストに出ます

美容師さんによって入れる場所や道具、入れ方が千差万別あって
それらによって髪型の扱いやすさにかなりかかわってきます。

ただそこはかなりテクニカルなお話で
量が軽くなるイメージがわかればいいので
今回はそのことに関しては省力します。

よくある梳くって作業をして結果的になった状態が
量が軽いってことですね。

梳いて量が軽くなることのメリットについて

  • 乾くのが早い
  • ※触った時の手触り的に良くなる
  • ※膨らみが収まる
  • ※扱いやすくなる

です。

まず気づいて欲しいのが ※←これつきすぎじゃね?ってこと。

そう。量を減らすのってもちろんどんな髪型でも少しはするんだけど
やればやるほどデメリットが出やすくなります。

これに関して後術していきますのでまずはメリットの説明から行きます。

梳きが多く入って量が軽いと乾くのが早い

もうこれは当たり前ですね。

濡れる髪自体が減れば乾くのも早くなります。
これが最大のメリット。
これだけは減らせば減らすほど生れるメリットです。

梳きを多く入れて量が軽いと触った時の感触が良くなる

これは人によりけりの話なのですが
「触って ゴボっ!! ってなってるのが手触りとして不快!」
ってことで梳く場合はよくなります。

ただしやりすぎた場合デメリットが生じます。
これは後述します。

梳きを多く入れて量を軽くすると膨らみが収まる

量が多すぎることで膨らんで見えます。
なのでそれを取り除くことで
膨らみを抑えることができます。

ことショートヘア〜ボブにおいては
普通にカットしただけでは
頭の部分によって髪の毛量は全然違うので
素敵なヘアスタイルを作るのには膨らみを
とることは重要です。

ただし、ロングに関しては毛先は良いのですが
髪の根元付近〜中間に関しては1度梳いても後々また膨らんでくるパターンが殆どです。
その理由についてもデメリットのところにまとめて書きます。

なので膨らみに関しては
・ショート〜ボブは気にしなくてもOK
(伸ばす場合は別)
・ロングヘアなら毛先の方ならとっても良い
と覚えてください。

髪が少ないと扱いやすくなる

扱いに関しては人それぞれアイロンを通すのか
ブローするのかによって様々なのですが
まず巻く事に関しては量が少ないとやりやすくなります。

特にコテに慣れていて中間の方から
ふわふわっとカールをつける
いわゆる巻髪が好きな方は軽くすることをオススメします。

ただしコテに慣れていなくて
「毛先にワンカールつけることくらいしかできない・・・」
なんて方は後述する
”形を軽く見せるヘアスタイル”の方がオススメです。

逆にブローなどでまとめるスタイルの場合は重いほうがよく
これに関してもやればやるほど扱いが逆に悪くなるので
デメリットの方も書いていきます。

ショート〜ボブの場合はケースバイケースですが
扱いやすさに目を向けた場合は

収まり重視→少しおもめ
動かし重視→軽め

というのが目安になります。

梳きを入れて量を軽くすることのデメリット

散々デメリットの話をしてきてついに登場です。
あえてここで書きますが、なんでも やりすぎ がデメリットになるだけで
軽くするのが悪なわけではありません。

用法用量を守って・・・ってイメージです。

梳きすぎて量が軽いことでの手触り面のデメリット

pointにもあったように髪は梳くと
短い毛が発生します。

手触りのいい髪の毛は根元から毛先にかけて
引っ掛かりや突起がないと ツルん と感じやすいです。

ですが短い毛が間にたくさんあると
そこに触れるたび指先が突起を感じるため
ざらっとした質感に感じやすくなります。

そのため
ボコっとしたふくらみが取れて
すっきりした手触りにはなるけど

サラサラ〜っとした手触りにはなりにくくなります。

さらには梳いてすぐなるわけではありませんが
髪は量が少ないと水分を保持する力が下がり
結果的に乾燥しやすくなります。

乾燥は肌と同じで髪に大敵で、静電気等でダメージの原因となります。

ダメージする=手触りが悪くなる ですので、
長い目で見た時にお勧めではありません。

ただし!伸ばしきった状態ではいいかもしれません。
傷んだら切ればいいので。
伸ばし中の時は過度の梳きを控えましょう。

量を軽くすることで逆に膨らむというデメリット

1番誤解が多いポイントはこれで
量を減らせば膨らみが収まるという話です。

だいたい膨らみを感じるのって根元〜中間で感じる人が多いのですが
この原因が

骨格が出っ張ってるか癖で膨らんでいるか
のどちらかです。

骨格が出っ張ってる人の解決についてはこちらを参考にしてください。

関連記事>>頭の形によっても似合う前髪は変わる

この”骨格の出っ張ってる”ものを梳きで直すとなると
根元にハサミを入れることになります。

梳くってことは 先のpointにもあったように
根元に短い毛を作ることになりますね?

少し話はズレますが実はメンズやショートヘア には
”立ち上がりをつけるために”
トップ(天辺)の根元に梳きを入れます。

理由としては短い毛は立ちやすいので
(坊主の伸びかけの人を想像するとわかりやすいかな?)
その毛が長い毛を支えることで
フワッとしたスタイルを作れるからです。

なので骨格の出っ張ってるところを梳く
=立ち上がる毛も助長してより膨らむ
ってことになりかねません。

なのでスタイルに少し工夫を加えて気にならなくするのがベターです。

そして癖に関してはやはりストレートパーマor縮毛矯正がお勧めです。

髪は基本的に重さがあったほうが下に引っ張る力が働き
癖が収まりやすいと言われています。
軽くすると逆が起きるのはわかりますね。

さらに手触りに関しても癖毛さんは梳いても
2週間ほどでまた同じような手触り感に戻ってしまうと思います。

これは梳く→癖が広がる→梳いた隙間に癖が入っていき重く感じる
というスパイラルが起きるからです。

さらにくせ毛さんは乾燥もしやすく上記の
”梳くと乾燥が進む”
と合わせても梳くのがお勧めでないことがわかります。

癖の具合やスタイルによってストレートや縮毛を使い分けていくのが膨らみに関してはベターですね!

ただし中には後頭部の量感に関しては
果てしなく量が多い方もいらっしゃるので
手触り面で
「サラサラ重視」か「軽い質感重視」
で選ぶといいと思います。

量が少ないと扱いが悪くなるというデメリット

基本的にヘアスタイルは上記しましたが
軽い=動かしやすい
重い=収まりやすい

なので基本的に朝は何もしない。
という方に関しては重たい方が
まとまりがいいの扱いやすくなります。

動かしやすいスタイルは
何もしないとばさつきにつながるケースが
ほとんどです。

なのでこの場合は好みや
ケースバイケースになりますが
スタイリングがあまり得意でない場合は
重めがベターということになります。

量の軽さについてのまとめ

まずここで量の軽さについてまとめていきましょう。

  • 梳きに関してはやりすぎ(毎回梳く)だとデメリットが多い
  • 軽すぎると乾燥しやすくなる
  • 軽くしても癖は収まらない
  • 手触りと朝のスタイリング方法によって選ぶと◎

ということでした。
特に伸ばしていく方は梳く作業よりも
毎回トリートメントをしてあげたほうがいいので
カラー カットのメニューより
カラー トリートメント のメニューを繰り返したほうが良いです。

形が軽いとは?

やっと次の項目ですね・・・ここまで2600文字超え。
まだまだ行きますよ!!

形の 軽い・重い とは
レイヤー(段とも言います)が
多く入れば入るほど形が軽見え
段がないスタイルほど重いヘアスタイルとなります。

あまり大胆に段をつけたスタイルが減っているのであれですが

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参照  AFLOAT  HP

このようなスタイルは段が多く入っていて軽いスタイル。
(AFLOATさんはこのようなカットが得意なサロンさんです)

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(我が妹よ・・・)これが段が入ってないスタイル。

写真からも軽さのイメージが伝わったでしょうか?

形の軽さのメリットデメリットについて

これについては梳きや量と比べると
メリットだけが違います。

軽いスタイルのメリットの1つは形の選り好み。

梳きを入れて量をとるのと違って
ヘアスタイル自体が変化するので
どんなスタイルが好きかで変わります。

もし上記の写真のようなスタイルが好きな場合は
段をつけなければ形にならないので
ある意味ではメリットでしょう。

もう1つは動きが出しやすくなります。
特にスタイリングをする時に効果を発揮します。

段をつけた毛先を意識してアイロンで巻いたり
ワックスで動かしてあげたりすると
ハネ感や浮遊感を出すのに1役かってくれます。

詳しくはこちらをどうぞ!

巻く人のオススメのカット。ウルフスタイルのメリット、デメリットをまとめてみた。
(ウルフも段が多く入ったスタイルに1つです。
こちらの記事に段をつけると
巻くのが簡単になる話がまとめてあります。)

あとは同じで乾かすのが早くなります。

ここまでがメリットでしてデメリットに関しては量の軽い方と同じで

  • くせ毛の方はうねりやすく、広がりやすくなる
  • まとめたい時に手間がかかる
  • ダメージや乾燥がしやすくなる

等同じような現象が起きます。

軽くすることは悪いことなのか

ここまで軽くすることとは
どのようなことかをまとめてきました。

ですが見返してみると「え、なら梳かない方がいいじゃん」
となりそうですがそうでわなく
あくまで全て梳きすぎた場合であって
適度な軽さはヘアスタイルには必要だったりします。

ただ実際のサロンワークのシーンでは
デメリットの面はあまり注視されず
軽くしてほしいという注文が多いのが現状です。

これは日本人が

  • くせ毛
  • 髪が太い
  • 頭の骨格のバランスが悪い

ということもあり、それをカットのみで調整しようとするから
起こる問題になっています。

本当は縮毛矯正、スタイリング(特にドライヤー)等で
解決するのが望ましいです。

特に伸ばしていく場合はどちらの面から見ても軽くすることはあまりお勧めできないので気を付けましょう。

もし軽くする場合は

「軽くしたい。けどまとまりも欲しいんだよね・・・」
なんてことはみなさんあると思います。

ちなみに巻く人はいいんです。どうにでもスタイリング出来るから。

できない方のお勧めは形は重め(段がそんなに付いてないスタイル)
で量を取る
という選択が良いと思います。

理由は逆に、形軽め 量重めだと収まりもそこまで良くなく
軽さもそこまで感じないということになりかねないからです。

なのでスタイルとして

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このようなスタイル。

両方ともボブがベースだけど実は結構軽くしてあります。
このようなスタイルだと乾かすだけでも収まりが良く
巻くと浮遊感も出しやすいです。

実際お客様に多い例

今回の記事を書いた理由は
過剰に軽くすることで
お客様が扱いにくくなっているケースが
多いからです。

そのお客様がわかって軽くしているのなら
別ですが、サロンでこの話をすると
「知らなかった」と言われることが
ほとんどです。

なので実際どんなお客様が
軽すぎて扱いにくくなっているかを
ケース別で紹介します。

伸ばしていて毎回梳いているくせ毛さん

これが1番多いです。

「広がるから梳いてくれ」
これのほとんどが
くせをお持ちのお客様がほとんどです。

これを読んでいただいた方なら
お分かりだと思いますが
梳いてもメリットが少ないので
ブローを頑張るか縮毛矯正系のメニューが
オススメです。

癖は強いが矯正のスパンを伸ばすために梳く

縮毛矯正はどうしてもコストがかかる
施術の1つです。

なので本当は4ヶ月周期が望ましい方も
これを6ヶ月や8ヶ月持たせるために
間で癖を収めるために
梳きをいれるパターンです。

これはお金の面があり難しいのですが
髪を綺麗にしたいのであれば
縮毛矯正はスパンを守った方がいいです。

結果かなり梳きが入って
次矯正をかけても綺麗にならないことがあり
すぐ取れる原因にもなります。

髪が多いからと段も梳きもどちらも過剰に行う

特に40〜50代の方に多いケースです。

こちらの世代の方は元々レイヤースタイルが
好きな方が多い世代です。

さらにその当時はスカスカなスタイルが
流行っていたため
昔と変わらずこのオーダーをする方がいます。

もちろん好みであれば悪くないのですが

「パサつきが気になる」
「ダメージがきになる」
「朝楽がしたい」

という悩みも同時に持っている
世代ではないでしょうか?

この”悩み”と”やりたいスタイル”にどうしても
開きがあるので
どちらを優先するか考えましょう。

髪質も変わり
癖が出てきたり髪自体が細くなっている
ケースも多いので
昔と同じようなスタイルをしても
扱いにくいケースもあります。

トップをふんわりしたいから段をつける

これも同じく40〜50代の方に多く
まだ短くはしたくないけど
髪が細くなってペタってすっるのが気になる。

だからレイヤーを多く入れてフワッとしたい。
というオーダーをしたが
結果あまりフワッとしないし
扱いにくくなっているというケースです。

参照 AFROT GINZ HP

このオーダーのケースは
写真のようなスタイルを持ってくる方が
多いです。

このスタイル当たり前ですが
めちゃめちゃスタイリングしています。

なので何もしないとそんなにボリューム感は
出ません。

レイヤースタイルは巻くと動きは出ますが
基本的にスタイルをシャープに見せるカットですので
むしろ何もしないと丸みが消えます。

なのでトップにボリュームが欲しい時は
前髪が長いのであればかき上げ前髪にする。
前髪がある場合は少し厚く作って
そこをふんわりとさせる
このどちらかがオススメです。

まとめ

いかがでしたか?

最後はよくあるお客様の例もまとめてみました。

軽いのにも2種類あることがあるのが
お分かりいただけたでしょうか?

そして軽くするメリットデメリット等書きましたが
とにかく伸ばす時は我慢です。

それ以外は梳いてしまっても次のタイミングで
毛先をカットすることで
デメリット面を解消できたりします。

覚えて欲しいのは
・癖、骨格の膨らみに関しては
梳きではどうにもならないので
縮毛矯正やカットの形を工夫して
変えてあげて対処するのがベスト

・段(レイヤー)はふんわりさせるのに
スタイリングがマスト。
何もしないとむしろシュッとするし
パサつきやすくなる。

・軽くしすぎはパサつき
広がりの原因になること。

この3つです。

美容師はその場で
「軽くしてくれ!」
と頼まれると断りにくいものです。
(僕は場合によってはかなり止めますが・・・)

是非この知識を覚えてもらって
今梳きや段が必要なのかを自分でも
理解いただいて目安になればと思います。

 

ヒライユウキ
予約はこちらのリンクからできます!
絶対に後悔させませんので是非よろしくお願いします。

 

シェアする美容室”結び”春日井

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