こんばんは。扱いやすい髪型を提案します 平井雄基です。
結構な数の人が1度はオーダーとして言ったことがあるであろうこのワード
「髪を軽くしてください!」
これには実は2つあって今回はそのお話。
形が軽いスタイルにするのと量を軽くするの違いについて
2つの違いとありましたが答えから書きました。
ヘアスタイルには大きく分けて
形が軽い
のと
量が少なくて軽い
の2つがあります。
今回はその2つの違いやメリットデメリット等を含めて説明していきます。
これで「私の髪。なんで扱いにくいんだろう?」が解決するかも!?
まずは簡単な方からいきます。
量が軽いとは?
これはもうほんと1番基本です。
100本ある髪に梳きバサミとか普通のハサミとかを使って10本、20本と切って
その切った部分の総量が減った状態を量が軽くなったと言います。
これを美容師さんによって入れる場所や道具、入れ方が千差万別あって髪型の扱いやすさにかなり拘ってきます。
今回はそのことに関して省力します。
よくある梳くって作業をしてなった状態が 量が軽い ってことですね。
量が軽いことのメリットについて
まずはメリットなんですが
- 乾くのが早い
- ※触った時の手触り的に良くなる
- ※膨らみが収まる
- ※扱いやすくなる
です。
まず気づいて欲しいのが ※←これつきすぎじゃね?ってこと。
そう。量を減らすのってもちろんどんな髪型でも少しはするんだけど
やればやるほどデメリットは後術していきますのでまずはメリットの説明から行きます。
量が軽いと乾くのが早い
もうこれは当たり前ですね。
濡れる髪自体が減れば乾くのも早くなります。
これが最大のメリット。
これだけは減らせば減らすほど生れるメリットです。
量が軽いと触った時の感触が良くなる
まずこれは人によりけりの話なのですが
「触って ゴボっ!! ってなってるのが手触りとして不快!」ってことで梳く場合はよくなります。
ただしこれもやりすぎた場合デメリットが生じます。
量を軽くすると膨らみが収まる
量が多すぎることで膨らんで見えます。
なのでそれを取り除くことで膨らみを抑えることができます。
これは毛先の膨らみに関しては良いのですが髪の根元付近〜中間に関しては1度梳いても後々また膨らんでくるパターンが殆どです。
その理由についてもデメリットのところにまとめて書きます。
なので膨らみに関しては毛先の方ならとっても良いと覚えてください。
髪が少ないと扱いやすくなる
扱いに関しては人それぞれアイロンを通すのかブローするのかによって様々なのですが
こと巻くに関しては量が少ないとやりやすくなります。
これも毛先中心の巻スタイルなのか中間あたりからの巻スタイルなのかで変わり、中間からの場合は量を軽くするよりも形を変えてあげたほうがよかったりします。
逆にブローなどでまとめるスタイルの場合は重いほうがよく、これに関してもやればやるほど扱いが逆に悪くなるのでデメリットの方も書いていきます。
量が軽いことのデメリット
散々デメリットの話をしてきてついに登場です。
あえてここで書きますが、なんでも やりすぎ がデメリットになるだけで軽くするのが悪なわけではありません。
用法用量を守って・・・ってイメージです。
量が軽いことでの手触り面のデメリット
これは梳いてすぐなるわけではありませんが髪は量が少ないと水分を保持する力が下がります。
なので乾燥しやすくなります。
乾燥は肌と同じで髪に大敵で、静電気等でダメージの原因となります。
ダメージする=手触りが悪くなる ですので、長い目で見た時にお勧めではありません。
ただし!伸ばしきった状態ではいいかもしれません。
傷んだら切ればいいので。
伸ばし中の時は過度の梳きを控えましょう。
量を軽くすることで逆に膨らむというデメリット
1番誤解が多いポイントで量を減らせば膨らみが収まるという話です。
だいたい膨らみを感じるのって根元〜中間で感じる人が多いのですが
この原因が
骨格が出っ張ってるか癖で膨らんでいるか
のどちらかです。
骨格が出っ張ってる人の解決についてはこちらを参考にしてください。
関連記事>>頭の形によっても似合う前髪は変わる
この”骨格の出っ張ってる”ものを梳きで直すとなると根元にハサミを入れることになります。
梳くってことは 髪をなくすではなく短い毛を作るという作業なので
根元に短い毛を作ることになりますね?
関連記事>>メンズカットの梳きについて
こちらにもあるようにメンズは”立ち上がりをつけるために”根元に梳きを入れます。
なので骨格の出っ張ってるところを梳く=立ち上がる毛も助長してより膨らむ
ってことになりかねません。
なのでスタイルに少し工夫を加えて気にならなくするのがベターです。
そして癖に関してはやはりストレートパーマor縮毛矯正がお勧めです。
髪は基本的に重さがあったほうが下に引っ張る力が働き癖が収まりやすいと言われています。
軽くすると逆が起きるのはわかりますね。
さらに手触りに関しても癖毛さんは梳いても2週間ほどでまた同じような手触り感に戻ってしまうと思います。
これは梳く→癖が広がる→梳いた隙間に癖が入っていき重く感じる
というスパイラルが起きるからです。
さらにくせ毛さんは乾燥もしやすく上記の”梳くと乾燥が進む”と合わせても梳くのがお勧めでないことがわかります。
癖の具合やスタイルによってストレートや縮毛を使い分けていくのが膨らみに関してはベターですね!
量が少ないと扱いが悪くなるというデメリット
上記にもしたくせが膨らむこと。
さらに軽くすると”巻く時に良い”と書きました。
巻くっていうことは=で動きのあるスタイルってことになります。
収まると動かすは反対の意味ですので収まりの良い髪型を求める場合は軽くするには不向きなのがわかりますよね?
ただこれに関しては髪型の中で”重い部分”と”軽い部分”を作ってあげて、それを理解してスタイリングしていただければ両立が可能です。
量の軽さについてのまとめ
まずここで量の軽さについてまとめていきましょう。
- 梳きに関してはやりすぎ(毎回梳く)だとデメリットがほとんど
- 軽すぎると乾燥しやすくなる
- 軽くしても癖は収まらない
- ヘアスタイルの中に軽い部分、重い部分は分けたりもできる
ということでした。
特に伸ばしていく方は梳く作業よりも毎回トリートメントをしてあげたほうがいいので
カラー カットのメニューより カラー トリートメント のメニューを繰り返したほうが良いです。
形が軽いとは?
やっと次の項目ですね・・・ここまで2600文字超え。
まだまだ行きますよ!!
次の話 形が軽いとはです。
これは簡単に言うと
です。
段がつけばつくほど軽くなり、なければないほど重くなります。
あまり大胆に段をつけたスタイルが減っているのであれですが
![]()
参照 AFLOAT HP
このようなスタイルは段が多く入っていて軽いスタイル。(AFLOATさんはこのようなカットが得意なサロンさんです)

(我が妹よ・・・)これが段が入ってないスタイル。
写真からも軽さのイメージが伝わったでしょうか?
形の軽さのメリットデメリットについて
これについてはメリットだけが違います。
軽いスタイルのメリットは1つは形の選り好み。
こればかりはどんなスタイルが好きかで変わるので、もし上記の写真のようなスタイルやふわふわの巻き髪スタイルが好きな方は切らなくては形にならないのである意味ではメリットでしょう。
もう1つは動きが出しやすくなります。
特にスタイリングをする時に効果を発揮します。
段をつけてもらった毛を意識してアイロンで巻いたりワックスで動かしてあげたりすると、その毛は軽いのでハネ感や浮遊感を出すのに1役かってくれます。
あとは同じで乾かすのが早くなります。
ここまでがメリットでしてデメリットに関しては量の軽い方と同じで
- くせ毛の方はうねりやすく、広がりやすくなる
- まとめたい時に手間がかかる
- ダメージや乾燥がしやすくなる
等同じような現象が起きます。
軽くすることは悪いことなのか
ここまで軽くすることとはどのようなことかをまとめてきました。
ですが見返してみると「え、なら全く梳かない方がいいじゃん」となりそうですがそうでわなく
あくまで全て梳きすぎた場合であって、適度な軽さはヘアスタイルには必要だったりします。
ただ実際のサロンワークのシーンではデメリットの面があるのに軽くしてほしいという注文が多いのが現状です。
これは日本人が
- くせ毛
- 髪が太い
- 頭の骨格のバランスが悪い
ということもあり、それをカットのみで調整しようとするから起こる問題になっています。
本当は縮毛矯正、スタイリング等で解決するのが望ましいです。
特に伸ばしていく場合はどちらの面から見ても軽くすることはあまりお勧めできないので気を付けましょう。
もし軽くする場合は
「軽くしたい。けどまとまりも欲しいんだよね・・・」なんてのはみなさんあると思います。
ちなみに巻く人はいいんです。どうにでもスタイリング出来るから。
できない方のお勧めは形は重め(段が付いてないスタイル)で量を取るという選択が良いと思います。
理由は単純で、形軽め 量重めだと収まりもそこまで良くなく、軽さもそこまで感じないということになりかねないからです。
なのでスタイルとして


このようなスタイル。
両方ともボブがベースだけど実は結構軽くしてあります。
このようなスタイルだと乾かすだけでも収まりが良く、巻くと浮遊感も出しやすいです。
まとめ
いかがでしたか?
軽いのにも2種類あることがあるのがお分かりいただけたでしょうか?
そして軽くするメリットデメリット等書きましたがとにかく伸ばす時は我慢です。
それ以外は梳いてしまっても次のタイミングで毛先をカットすることでデメリット面を解消できたりします。
覚えて欲しいのは先に挙げた 癖、骨格の膨らみに関しては梳きではどうにもならないので
縮毛矯正やカットの形を工夫して変えてあげて対処するのがベストということです。
この悩みで梳きをやたらめったら入れて扱いにくくなっているお客様が多いので、1度そうなってしまったらある程度毛先を切ってあげて梳きとのバランスを整えてあげるのが良いと思います。

絶対に後悔させませんので是非よろしくお願いします。
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